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相続における共有財産の分割方法

目次

相続における共有財産の分割方法

相続が発生すると、故人の財産は相続人間で共有されることになります。

しかし、この共有状態を維持することは現実的でないため、財産の分割が必要になります。このことを遺産分割と言います。

ここでは、共有財産の分割を円滑に行うための方法について説明します。

相続財産の確定

まず、分割対象となる財産を正確に把握する必要があります。相続財産には不動産、預金、株式、車両、家財、その他一切の動産などが含まれます。財産のリストアップと評価が分割の基礎となります。

協議による分割

財産の分割は、まず相続人間での話し合い(協議)によって行われます。遺産分割協議には相続人全員の合意が必要です。一人でも協議に参加していない相続人がいる場合は遺産分割協議は無効となります。

協議による分割は、柔軟性があり、相続人の意向を反映しやすい方法です。

具体的な分割方法

  • 現物分割: 相続財産を物理的に分割します。例えば、不動産を分筆する、預金口座を換金して分割するなどです。
  • 代償分割: 一部の相続人が財産を受け取り、他の相続人にはその代わりに受け取った財産の価値に相当する金銭や他の財産を分配します。
  • 換価分割: 財産を売却し、その売却代金を分配します。

特別受益と寄与分の考慮

特別受益者(故人から生前に贈与を受けた相続人)や寄与者(故人の看護などに尽くした相続人)は、分割において寄与分として特別な扱いを受けられる可能性があります。これらは分割の際に考慮する必要があります。