相続が発生した際に重要になるのが、「相続財産」とその範囲です。
相続財産には、不動産や預貯金をはじめ、日常生活ではあまり意識しないような財産も含まれるため、その範囲と内訳を正確に把握しておくことが必要です。
この記事では、相続財産の種類や範囲について詳しく解説します。
相続財産の定義
相続財産とは、被相続人が生前に所有していた財産であり、相続によって相続人に引き継がれるものです。
主な財産として、土地や建物などの不動産、銀行の預金、株式などの金融資産があります。
また、これに加え、相続において「消極財産」と呼ばれる借金やローンなどの負債も財産の一部と見なされます。
相続財産の種類と内訳
相続財産は大きく分けて「積極財産」と「消極財産」の2種類に分類されます。
1. 積極財産
積極財産とは、相続人が相続することで利益を受ける財産です。
具体的な積極財産の例には以下のようなものがあります。
- 不動産:土地、家屋、別荘など
- 金融資産:現金、預貯金、株式、投資信託など
- 動産:自動車、骨董品、貴金属など
- 権利:著作権や特許権など。
2. 消極財産
消極財産とは、被相続人が生前に抱えていた借金やローンなど、相続人に負担が引き継がれるものを指します。
例としては、以下のようなものがあります。
- 借金:金融機関からの借入金
- 未払いの税金や公共料金:固定資産税や未払いの光熱費など
- 保証債務:連帯保証人として負っている債務。
相続財産に含まれないもの
相続財産には、必ずしもすべての財産が含まれるわけではありません。
例えば、生命保険の死亡保険金は、受取人が指定されている場合は相続財産とはならず、受取人固有の財産となります。
また、被相続人が所有していた家財道具や生活用品も、一般的には相続財産には含まれませんが、特に価値が高い場合は評価の対象となることがあります。
相続財産の調査と把握
相続財産を正確に把握することは、相続手続きにおいて非常に重要です。
財産の内訳を把握するためには、預貯金の通帳や不動産の権利証書、株式の証券などを確認することが一般的です。
また、亡くなった方の郵便物から金融機関や証券会社からの案内や通知を探すと、見逃しがちな財産も発見しやすくなります。
まとめと無料相談のご案内
相続財産の範囲や内訳について理解することは、相続手続きの第一歩です。
遺産分割を円滑に進めるためには、財産の正確な把握と必要な手続きが欠かせません。
行政書士事務所ロータスでは、相続財産に関するご相談を無料でお受けしています。
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