配偶者ビザ国際結婚
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【保存版】結婚相談所で出会った2人の国際結婚!日本人配偶者ビザ取得までの手続きと理由書作成ガイド

目次

「結婚相談所で出会った外国人との結婚が決まったけど、ビザの手続きって?!」 「日本人配偶者ビザって審査が厳しいって聞くけど、どうやって準備すればいいの?」 そんな悩みをお持ちのあなたへ。

この記事では、結婚相談所での出会いから始まる国際結婚の場合に、日本人配偶者ビザを取得するために必要な手続きを、理由書の書き方や許可が下りるポイント、よくある疑問への回答と合わせて分かりやすく解説します。

この記事を読めば、国際結婚とビザ取得に必要な知識と準備を、不安なく進めることができるでしょう。

1. 結婚相談所で出会ったカップル

1.1 結婚相談所で紹介された国際カップルとは

近年、グローバル化が進み、国際結婚は増加傾向にあります。

その中でも、結婚相談所を利用して結婚相手を見つけるケースも少なくありません。

結婚相談所は、会員のプロフィールや希望条件に基づいて、相性の良い相手を紹介するサービスを提供しています。

国際結婚を希望する会員も多いため、国際結婚を専門に扱う結婚相談所も存在します。

これらの相談所では、日本人と外国人のマッチングを積極的に行い、文化や言語の違いを乗り越えて幸せな結婚生活を送れるようサポートしています。

結婚相談所を利用するメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 身元が確かな相手と出会える
  • 結婚を前提とした真剣な出会いが期待できる
  • 専門のカウンセラーによるサポートを受けられる

国際結婚を希望する場合、結婚相談所選びは非常に重要です。

国際結婚の実績が豊富であるか、文化や言語の違いを理解したサポート体制が整っているかなどを考慮して、自分に合った結婚相談所を選びましょう。

1.2 結婚相談所を利用して出会った場合の入管の申請は

結婚相談所を通じて知り合った日本人と外国人が結婚し、外国人が日本に住むためには、「日本人配偶者等」の在留資格を取得する必要があります。

この在留資格は、日本人と結婚した外国人が日本で暮らすことを許可するもので、入国管理局(入管)への申請が必要です。

結婚相談所を利用した場合も、他の出会い方と同様に、入管に対して結婚の真実性や生活基盤などを証明する必要があり、必要な書類を揃えて申請する必要があります。

入管では、結婚相談所を利用した結婚であっても、他の出会い方と同様に、結婚の真実性を厳しく審査します。

これは、偽装結婚を防止し、適正な在留資格の審査を行うためです。そのため、結婚相談所を利用して結婚した場合でも、結婚の経緯や相手との交際期間、交際状況などを具体的に説明できる準備をしておくことが重要です。

また、結婚相談所からの紹介状や交際記録などを提出することで、審査がスムーズに進む可能性があります。

入管の審査では、以下の点が特に重視されます。

  • 結婚の真実性
  • 生活能力の有無
  • 日本の法令遵守の意志

これらの要件を満たすことを証明するために、様々な書類を提出する必要があります。主な提出書類は以下の通りです。

書類名内容
在留資格変更許可申請書申請者の基本情報や申請内容を記載した書類
理由書結婚の経緯や相手との交際状況などを具体的に説明した書類
結婚証明書結婚の事実を証明する書類
戸籍謄本日本人配偶者の家族構成を証明する書類
住民票日本人配偶者と同一の住所に住んでいることを証明する書類
身元保証書申請者の生活を経済的に保証する人の情報を記載した書類
納税証明書申請者または身元保証人の納税状況を証明する書類

これらの書類に加えて、結婚相談所との契約書や、交際中の写真、手紙、メールのやり取りなども提出することで、結婚の真実性をより強くアピールすることができます。

結婚相談所を利用して結婚した場合は、これらの書類をしっかりと準備し、入管の審査に備えましょう。

また、入管の審査では、面接が行われる場合もあります。

面接では、申請書類の内容について詳しく質問されることがあります。

特に、結婚の経緯や相手との交際状況などについては、具体的に説明できるように準備しておくことが大切です。

また、日本語能力も審査の対象となるため、日常会話レベルの日本語を話せるようにしておきましょう。

結婚相談所を利用した国際結婚の場合、入管の申請は複雑で時間がかかる場合があります。そのため、専門家である行政書士や移民法務に精通した弁護士に相談することをおすすめします。

専門家は、申請書類の作成サポートや申請手続きの代行、面接の同行など、様々なサービスを提供しています。専門家のサポートを受けることで、スムーズに在留資格を取得できる可能性が高まります。

参考資料:法務省:日本人と結婚した外国人の在留資格「日本人配偶者等」

2. 日本人配偶者ビザとは?

「日本人配偶者ビザ」とは、その名の通り、日本人の配偶者(夫または妻)として日本で暮らしたい外国人が取得する必要がある在留資格のことです。結婚を機に日本へ移住し、配偶者と生活を共にするために必要不可欠なビザとなります。

2.1 日本人配偶者ビザの取得要件

日本人配偶者ビザを取得するためには、いくつかの要件を満たしている必要があります。主な要件は以下の通りです。

2.1.1 1. 有効な婚姻関係

  • 日本人の配偶者となるためには、当然ながら法的に有効な婚姻関係にあることが必須です。つまり、婚姻届が受理され、正式に夫婦として認められている必要があります。これは日本国内だけでなく、外国で婚姻した場合も同様です。その場合、婚姻成立を証明する書類を日本の法務局へ提出する必要があります。

2.1.2 2. 同居を前提とすること

  • 日本人配偶者ビザは、あくまで夫婦としての共同生活を目的としたビザです。そのため、単なる婚姻関係だけでなく、実際に日本で一緒に生活する意思があり、かつ生活基盤が整っていることを証明する必要があります。具体的には、住居の確保や生活費の負担能力などが問われます。

2.1.3 3. その他の要件

  • 上記以外にも、過去の犯罪歴や過去のビザの違反歴など、日本への入国を拒否される可能性のある事情がないかどうかも審査されます。また、申請者本人が偽装結婚でないことを証明する必要もあります。

これらの要件を満たしているかどうかを入国管理局が厳格に審査し、ビザの発給を判断します。要件を満たしていない場合や、偽装結婚の疑いがある場合は、ビザの発給が認められないことがあります。

2.2 日本人配偶者ビザの種類と期間

日本人配偶者ビザには、主に以下の3つの種類があります。

種類期間概要
日本人配偶者等6ヶ月、1年、3年、5年一般的な日本人配偶者ビザ
婚姻期間や扶養状況などに応じて期間が決定
永住者の配偶者等1年、3年、5年日本の永住権を持つ外国人と結婚した場合に取得可能
婚姻期間や扶養状況などに応じて期間が決定
定住者無期限法務大臣が認めた場合に取得可能
日本に長期間居住し、社会に貢献しているなどの要件が必要

ビザの期間は、個々の状況によって異なります。例えば、婚姻期間が短い場合や、経済状況が不安定な場合は、短い期間のビザしか認められないことがあります。逆に、婚姻期間が長く、安定した収入や資産がある場合は、より長い期間のビザが認められる可能性があります。これらのビザは更新が可能ですが、更新の際にも審査があり、要件を満たしていない場合は更新が認められないことがあります。特に、日本人配偶者ビザは、婚姻関係の継続が重要な審査項目となります。離婚した場合などは、ビザの更新が認められず、日本から出国しなければならなくなる可能性もあるため注意が必要です。

詳しくは、法務省:在留資格「日本人配偶者等」をご覧ください。

3. 日本人配偶者ビザ取得までの流れ

日本人配偶者ビザの取得は、複雑な手続きが必要となります。大まかな流れを理解した上で、余裕を持って準備を進めましょう。

3.1 必要書類の準備

日本人配偶者ビザの申請には、 numerous documents are required. これらの書類は、申請者の国籍や状況によって異なる場合があります。必要な書類を事前に確認し、漏れなく準備することが重要です。

書類の種類内容備考
申請書所定の申請書に必要事項を記入します。法務省:様式一覧からダウンロードできます。
写真申請前の6ヶ月以内に撮影した、縦4cm×横3cmのカラー写真パスポート申請用の写真と同じ規格です。
パスポート申請者の国籍のパスポート残存有効期間の確認が必要です。
戸籍謄本日本人配偶者の戸籍謄本(全部事項証明書)発行日から3ヶ月以内のものが必要です。
住民票日本人配偶者の住民票同居予定の場合、同居を証明できる書類が必要です。
婚姻要件具備証明書申請者の国籍の機関が発行する、婚姻の要件を満たしていることを証明する書類国によって名称や取得方法が異なります。
身元保証書日本人配偶者または日本人配偶者の親族が作成する、申請者の身元を保証する書類法務省:様式一覧からダウンロードできます。
質問書交際・結婚の経緯などを詳細に記入する書類法務省:様式一覧からダウンロードできます。
その他申請者の国籍や状況によって、追加で書類が必要となる場合があります。事前に出入国在留管理庁のウェブサイトなどで確認しましょう。

3.2 申請書類の作成方法

申請書類は、日本語または英語で記入する必要があります。誤りや漏れがあると審査に時間がかかったり、不許可となる可能性もあるため、正確に記入することが重要です。

  • 申請書は、黒のボールペンまたは万年筆を使用して、楷書で記入します。
  • 空欄は「該当なし」と記入し、修正液や修正テープは使用できません。
  • 不明点がある場合は、出入国在留管理局に問い合わせるか、専門家(行政書士など)に相談することをおすすめします。

3.3 入国管理局への申請

必要書類がすべて揃ったら、申請者の居住地を管轄する地方入国管理局へ提出します。申請は、本人または代理人(弁護士など)が行うことができます。

  • 申請は郵送でも受け付けていますが、窓口で直接提出することをおすすめします。
  • 窓口で申請する場合は、事前に予約が必要な場合があります。
  • 申請時に、手数料の納付が必要です。

3.4 審査と面接

入国管理局では、提出された書類に基づいて審査が行われます。審査では、婚姻の真実性や、申請者が日本社会で生活していく上で問題がないかなどを確認します。

  • 審査期間は、申請内容や混雑状況によって異なりますが、通常1~3ヶ月程度です。
  • 審査中に、追加書類の提出や、面接を求められる場合があります。
  • 面接では、結婚生活や将来設計について質問されます。結婚の真実性を証明するために、具体的なエピソードなどを伝えることが重要です。

3.5 ビザ発給

審査が完了し、問題がなければ、日本人配偶者ビザが発給されます。

ビザは、パスポートに貼付されます。

  • ビザの有効期間は、婚姻期間や申請者の状況によって異なります。
  • ビザの発給後、日本への入国が可能となります。
  • 日本に入国後、速やかに住民登録などの手続きを行う必要があります。

4. 【理由書作成ガイド】許可をもらうためのポイントを紹介

4.1 理由書の重要性

日本人配偶者ビザの申請において、理由書は非常に重要な書類です。

なぜなら、理由書は、入国管理局に対して、二人の結婚が真実のものであり、偽装結婚ではないことを説明するための重要な資料となるからです。

単に必要事項を記入するだけでなく、二人の結婚生活に対する決意や、将来設計などを具体的に伝えることが重要です。

審査官は、理由書の内容を通じて、二人の結婚の真意や、日本での生活に対する準備状況などを判断します。つまり、理由書は、単なる申請書類の一つではなく、二人の結婚に対する思いや、将来展望を審査官に理解してもらうための大切なアピール手段と言えるでしょう。

4.2 具体的なエピソードや証拠書類を盛り込む

審査官に結婚の真実性を理解してもらうためには、具体的なエピソードを盛り込むことが重要です

。例えば、出会いのきっかけ、交際期間中の思い出、結婚を決意した理由などを時系列に沿って詳しく説明します。特に、文化や言語の壁をどのように乗り越えてきたのか、お互いの家族との関係はどうなのかといった点は、国際結婚において特に重視されるポイントです。

また、二人の関係性を証明する写真や手紙、メールのやり取りなども添付すると、より説得力が増します。具体的なエピソードと証拠書類を組み合わせることで、二人の結婚が真実のものであることをより強くアピールすることができます。

4.3 よくある質問と回答

日本人配偶者ビザの理由書作成において、多くの人が疑問を抱く点について、Q&A形式で詳しく解説します。

4.3.1 Q1. 理由書の文字数はどのくらいが適切ですか?

A1. 法律で決められた文字数はありませんが、A4用紙で1~2枚程度を目安にすると良いでしょう。

簡潔ながらも具体的に、結婚の真実性や日本での生活に対する準備状況を伝えることが重要です。

長すぎると要点がぼやけてしまう可能性があるので、要点を絞って分かりやすくまとめましょう。

4.3.2 Q2. どのような点に注意して書けば良いですか?

A2. 以下の点に注意して作成しましょう。

  • 誤字脱字や事実と異なる記載がないか、内容をよく確認する。
  • 感情的にならず、客観的な事実を基に、論理的に分かりやすく説明する。
  • 第三者が見ても理解できる内容と表現を用いる。
  • ネガティブな情報や、過去の犯罪歴などは記載しない。
  • 結婚生活を送る上での具体的な計画や、経済状況、住居の確保などについても言及する。

4.3.3 Q3. 参考になるサンプルやテンプレートはありますか?

A3. インターネット上で、日本人配偶者ビザの理由書のサンプルやテンプレートを公開しているウェブサイトやブログが存在します。

ただし、サンプルやテンプレートをそのままコピーして使用することは避け、あくまでも参考として、自身の状況に合わせて内容を修正することが大切です。

また、行政書士などの専門家に依頼して、個別の状況に合わせた理由書を作成してもらうことも有効な手段です。専門家のサポートを受けることで、より精度が高く、説得力のある理由書を作成することができます。

項目詳細
目的結婚の真実性を証明し、日本での生活への準備状況を説明する
記載内容出会いのきっかけと交際の経緯 結婚を決意した理由 お互いの家族について 結婚生活への不安や課題、その克服に向けた努力 日本での生活設計(住居、仕事、収入など) 将来的なビジョン
注意点具体的なエピソードや証拠書類を交えて説得力を持たせる 誤字脱字や事実と異なる記載がないか確認する 感情的にならず、客観的な事実を基に論理的に説明する 第三者が見ても理解できる内容と表現を用いる ネガティブな情報や過去の犯罪歴などは記載しない
参考情報法務省:在留資格「日本人の配偶者等」 出入国在留管理庁

上記はあくまで一般的な情報であり、個別のケースによって異なる場合があります。詳しくは、専門家にご相談ください。

5. まとめ

結婚相談所での出会いは、国際結婚を希望する日本人にとって、文化や言語の壁を越えて理想のパートナーと出会える絶好の機会となります。

今回の記事では、日本人配偶者ビザの取得要件や種類、取得までの具体的な流れ、そして許可を得るための理由書作成のポイントについて解説しました。
結婚相談所を通じて国際結婚に至った場合でも、日本人配偶者ビザの取得には入国管理局への申請と審査が必要です。

審査では、結婚の真実性や結婚生活を維持していく上での経済基盤などが重視されます。

そのため、申請書類と併せて提出する理由書は、二人の結婚が真実であること、そして結婚生活を送るための準備が整っていることを具体的に説明する上で非常に重要です。

理由書には、二人の馴れ初めや結婚を決意した理由、お互いの家族への紹介状況、将来設計などを具体的なエピソードや証拠書類などを交えながら詳細に記述することで、審査官の理解と納得を得られる可能性が高まります。

この記事を参考に、二人の未来へ向けた国際結婚の手続きをスムーズに進めていきましょう。

さて、ここまでいかがでしたでしょうか?
手続きには予想以上に手間がかかり、時間も必要であることをご理解いただけたと思います。
もし、自分でこれらの手続きを進めるのが難しいと感じる場合は、専門家のサポートを受けるのがおすすめです。専門家に依頼することで、手続きをスムーズかつ確実に進めることが可能です。
サポートには費用がかかりますが、本当にビザを取得することができるかも踏まえて将来的なリスクなどを考慮しながら、検討してみてください。

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行政書士事務所ロータス

2009年行政書士登録以来、数多くのビザ(在留資格)申請手続き等を取り扱ってきた。現在は、登録支援機関や有料職業紹介事業も手掛けるなど多方面で活躍中。ビザの手続きならお気軽にお問い合わせください。